ずるい?!なぜ欧米人は平気でルールを変えるのか(青木高夫/ディスカバー携書)

erevan2010-05-01

ルールとは、日本人にとって「絶対に従うべき規則」。だが欧米人にとっては「単なる目安」で、自分たちの都合で「いくらでも変更できるもの」。スポーツにしろビジネスにしろ、決められたルールに従って勝利した途端、狡猾なルール変更で主導権を奪われる。国際舞台に置いて、正々堂々はお人好しと紙一重なのだ。そんな現状を打破するためにも、いまこそルールを作る側に回らねば、と訴える本書。とはいえ、単に自己の利益を最大化するだけのロビイストみたいなやり方は馴染まない。日本人らしい公益性を踏まえたやり方で、と本質を見失わない提言に一段の深みがある。