バナナと日本人(鶴見良行/岩波新書)

erevan2009-09-29

たった1本のバナナを調べることから、グローバリズムの実態がほの見えてくる。「搾取-非搾取」の左翼的な論調はさておき、名著と呼ばれるだけあって、さすがに画期的な視点。30年近く前の本だが、今の小中学生に経済の勉強をさせるために、これほどふさわしい教材はないだろう。トレーディングルームの見学などという、くだらないことを考える前に、関係者はこの本を再読すべし。