ウェブはバカと暇人のもの (中川淳一郎/光文社文庫)

erevan2009-08-19

いちいち、ごもっとも。だがもしかすると、タイトルに(日本では)というフレーズを加えた方がいいかも知れない。国際的なウェブ社会は基本的に英語ベースである。日本語という特殊な言語障壁に守られた我が国のウェブ社会は、実社会同様、世界的に見たらタコ壺であることに間違いはない。むしろその閉じ方はリアル社会と比較にならないほど濃密で、ドロドロした日本社会の底流が行き場なく淀んでいる。ウェブで全世界と繋がったような錯覚に陥っているが、実はひたすらクローズドで巨大な村社会が出現しただけのことである。そう、web2.0も(日本の)web2.0なのだった。