次世代広告テクノロジー(織田浩一他/ソフトバンククリエイティブ)

erevan2009-06-06

広告の役割を”情報伝達”と捉えれば、究極のゴールは「広告出稿の最適化」である。この視点から多くのネット企業が広告ビジネスに参入し、技術にしのぎを削っている。一方、既存の広告界は広告=商品の一部と考え、そのゴールを「魅力的なコンテンツの製作」に置く。だが、よりシビアに、シリアスに、必要な情報への素早いアクセスを望むようになった消費者に、回りくどいリッチコンテンツに付き合っているヒマなどあるわけがない。最低限必要とされるのは、商品VTRのようなリアルな「情報」であって、面白おかしい広告コンテンツではないだろう。ターゲティング技術の進化は、広告クリエイティブを駆逐するのである。