戦略PR(本田哲也/アスキー新書)

erevan2009-04-26

名著「明日の広告」の続編的内容と喧伝する割に中身がない。実績が乏しく、及び腰な筆致が説得力を欠く。プレスリリースの配信やパブリシティ中心の地道な日本型PRと、政治や戦争まで動かすダイナミックな欧米型PRとは、様態に大きな隔たりがあり、著者の意気込みもなんだか空回りに見えてしまう。いまだ黎明期という感は否めない。「明日の広告」著者・佐藤氏との巻末対談は興味深く、佐藤氏の「広告もPRの傘に入るべき」という視点にはなるほどと思った。「広告かPRか」でも「広告とPR」でもなく。