デザインと行く(田中一光/白水Uブックス)

かなり期待して読んだのだが、なんということのないエッセイ集で肩透かし。この本で見る限り、それほど教養のなさそうな人物だ。視点の鋭さ、社会批評的な目線も感じられない。語りの内容が全体に浅い。アメリカの広告文化に憧れて「アレをやろうよ」ということがクリエイティブと言われていた時代のスター。状況は悪化の一途だが。