遊牧民から見た世界史(杉山正明/日経ビジネス文庫)

労作。西欧中心の世界史を学ばされてきた頭を、脱洗脳するのにうってつけの書。
アメリカには歴史が無い」と苦虫を噛み潰す欧州も、19世紀後半までは世界史上の辺境に過ぎなかった。
そもそも「教科書の世界史」自体が50年程度の歴史しかないのだ。疑ってかからねば。
もったいぶった言い回しや無駄な記述も多いが、遊牧民流儀と思えばそれも許せる。