殺す(J・G・バラード、山田順子/創元SF文庫)
内容はもはやどうでも良い。読める喜び。
つながらない生活(ウィリアム・パワーズ、有賀裕子/プレジデント社)
テーマはキャッチーだが「だからどうする?」という肝心な部分に何ら提案性がなく、老人のぼやきにしか聞こえない。
ソングライン(ブルース・チャトウィン、北田絵里子/英治出版)
分厚いのでなかなか手が伸びないが読みだすと面白い。旅の深度が凡百の紀行物と比べてはるかに深いから、はじめに「深夜特急」を読むかこっちを読むかで旅の方向性がまるで変わってしまうだろう。前者は対象年齢が20代だが、こちらは40才を過ぎてからでもあるいは旅に駆り立てる何かがある。ストーリー自体が尻すぼみなのは少々残念。
自己組織化と進化の論理(米沢富美子/ちくま学芸文庫)
テーマには興味あれど、内容が専門的過ぎて中途挫折。